成長期、思春期の膝の痛み
成長期、思春期の膝の痛みについて。
こんにちは、かえで接骨院です!
9月も半ばになりますがまだまだ暑さが続きますね、まだまだ油断せず熱中症にも気をつけましょう!
本日は成長期、思春期の膝の痛み
オスグッドシュラッター病をご紹介します。
オスグッドシュラッター病は、特に成長期の子供や若者に多く見られる膝の痛みでスポーツや激しい運動をしている子供に多く発生します。特にサッカーやバスケットボール、陸上競技など、ジャンプや急激な反転、強く踏み込むなど膝に負担がかかる活動を行う際に見られます。
オスグッドシュラッター病の症状としては、膝のお皿の少し下にある脛骨粗面(けいこつそめん)という部分に痛みが出てくる事が多く、成長期において、膝周辺の筋肉や腱が急速に成長することによって、骨に摩擦が生じて、炎症を引き起こすことが原因とされています。特に、膝を曲げ伸ばしする際に大腿四頭筋の緊張が強かったりすると伸縮性が少ない腱の部分が脛骨粗面を引っ張り痛みが出てきます。
オスグッドシュラッター病の主な症状としてはは
①膝の痛み
膝のお皿の下や脛骨粗面に痛みが感じられる事が多く、運動後や運動中など負担がかかってくると悪化することが多いです。
②膝や関節部の腫れ
膝の下部に炎症が起きて腫れることがあります。
③圧痛
膝の下を押すと痛みが増すことがあります。
④痛みによる可動域、運動制限
膝を曲げたり伸ばしたりする際に大腿四頭筋が脛骨粗面を引っ張り痛みが生じるため、動作が制限されることがあります。
オスグッドシュラッター病の原因は、成長期の骨と筋肉、腱の不均衡によるものです。以下の要因が影響しています。
【成長期】成長ホルモンの影響で骨が急激に成長するため、筋肉や腱が骨の成長に追いつかないことがあり、大腿四頭筋の腱が骨に引っ張られたり、引っ張る事で痛みが生じます。
【スポーツ活動】膝に強い負荷がかかるスポーツを行うことで、症状が悪化することがあります。
【筋肉の柔軟性の欠如】筋肉や腱の柔軟性が不足していると膝への負担が増加し、痛みが引き起こされやすくなります。
当院で行なっている治療法としてはまず、安静にしたり症状が悪化しないように、テーピングによる固定、患部への負担を減らすための体の使い方やストレッチ、トレーニングを指導します。また、痛みの強い急性期はアイシングを行い、痛む箇所に冷却パックを当てることで炎症や腫れを軽減させることもあります。
急性期を過ぎて痛みが少しずつ落ち着き始めた回復期はストレッチやリハビリを行い大腿四頭筋やハムストリングスの柔軟性を向上させるためのストレッチを行います。また、適度な筋力トレーニングなどを行う事で再度痛みの出にくい体を作ります。
【オスグッドシュラッター病の予防法】
①適切なウォーミングアップ
運動前には十分なウォーミングアップを行い
筋肉を緩めることが重要です。
②筋力トレーニング
大腿四頭筋やハムストリングスの筋力を
強化する事で膝にかかる負担を軽減します。
③柔軟性の向上
ストレッチを行う事で柔軟性が高まり
怪我のリスクを減少させることができます。
オスグッドシュラッター病は
成長期の子供に多く見られる膝の痛みで
適切な処置と予防を実践する事で
症状を軽減することが可能です。
膝の痛みは変形性膝関節症やその他の
膝や股関節の疾病に繋がる可能性があるため
痛みを感じた場合は放置せず
早めに専門医に相談をして、適切な対応を行うことが重要です。成長期は体が変化する大切な時期ですので、健康を保ちながらスポーツを楽しむことが求められます。