種子骨炎について

皆様ごきげんよう😎             今日は足の親指の付け根が痛くなる「母趾種子骨炎」についてお話ししていこうと思います。

 母趾種子骨炎とは?

足裏にある親指の付け根付近には「種子骨」という骨が左右に2個付いています。その骨の周囲が何らかの原因で痛む足の母趾の付け根の痛みのことを母趾種子骨と言います。

 

 種子骨の役割

種子骨とは腱や靭帯の中に介在し、足裏に付着する腱の滑りを助けたり、体重の負荷がかかるときクッションの役割を果たす骨です。膝蓋骨(膝のお皿の骨)も種子骨のひとつです。

 

 種子骨炎の症状

歩行やランニング等、踏み込んだ際に足の親指の付け根(母趾球部)に痛みが発生します。
その部分を指で押したり、足の親指を強制的に手で反らすと痛みが出ます。
症状が進行すると足を地面につけただけでも痛みがあり、歩行も困難になってきます。

陸上競技やバスケットボール等よく走るスポーツに多いとされています。
また、踏み込み動作の多い空手や剣道等の競技にもよく見られます。小学生~中学生に多く発症し、大人になると減少する傾向があります。

 

 

 種子骨炎の原因

1.足の構造が原因

足裏で体重を支える場所は、母趾球、小趾球、かかとの3点です。そして足のアーチが高い人はつま先付近に荷重がかかる為、炎症が起きやすくなります。また、種子骨の大きさも関与しています。

 

2.着用する靴の問題

シューズのサイズが合わず、足の中で必要以上に種子骨に負担がかかる場合。クッション性の低い靴やハイヒール等は種子骨への負担が大きくなる可能性があります。

 

3.スポーツが原因

母趾球は下肢の筋肉が生み出した力を地面に伝える部分でもあります。そのためランニングやジャンプのようなつま先をつく動作を繰り返す種目(陸上やサッカー、バスケット、バレー、野球等)また、空手や剣道等踏み込みの多い種目にもよく見られます。

※特にランニング動作時に地面を蹴り出すとき、足底筋が緊張し種子骨には引っ張られる力が加わります。この牽引力により、種子骨が炎症を起こし、痛みが発生します。

 種子骨炎の治療

痛みが強いうちは運動を一時休止し、足を安静にします。症状が軽くなったらストレッチやマッサージなどのセルフケアを行なって大丈夫です。

 

※過度にやってしまうと悪化させてしまう場合もあるので注意して下さい。

靴やインソールを改善することでも良くなることがあるので、気になる方はスタッフにお尋ね下さい。

 

 

かえで接骨院 佐藤謙介