その筋肉、使える筋肉?使えない筋肉?

こんにちは😃
新年度になり学生の皆さんは部活動などで各種大会が続く季節になってきたのではないでしょうか?
大会で良い成績を残すためには普段の練習やトレーニングでどれだけ自身のパフォーマンスを高められるかが重要になってくると思います。
トレーニングに関しては競技や目的に応じて内容が変わってきますので、指導者の方はもちろんですが、選手自身も自分に必要なトレーニングを取捨選択できると、より効率よくパフォーマンスを向上させることができると思います。
そこで、今回は「筋肥大トレーニング」と「瞬発力トレーニング」の違いについて掘り下げていきたいと思います。
まず、大前提としてヒトの筋肉には持久系の遅筋繊維、瞬発系の速筋繊維があり、その割合が持久系の運動が得意か瞬発系の運動が得意かに関わってきます。
筋トレをして太くなるのは速筋繊維の方です。
これはマラソンランナーとスプリンターの筋肉のつき方を比較してもらうとわかりやすいと思います。
つまり筋力向上、瞬発力向上にも筋肥大が関わってくることになりますが、「筋力」=「瞬発力」ではないのです。
混合してしまいがちな
この「筋肥大」と「瞬発力」の2つの身体的要素を出来る限り分かり易く解説するために動物に例えてみましょう!
筋力のある動物といえば?ゴリラ🦍、カバ🦛、ゾウ🐘、などの体の大きな動物を思い浮かべると思いますがこれらの動物はあまり俊敏なイメージはないかと思います。これは筋量が増えることで体の重さが増えるためです。
次に瞬発力のある動物といえば?うさぎ🐇、ヒョウ🐆、カンガルー🦘などが挙げられると思います。これらの動物は体幹部及び体幹と四肢を繋ぐ股関節や肩関節の周辺の筋肉が発達して、末端部の筋肉は細くしなやかな動きをします。
そして股関節や肩関節で生み出された莫大なエネルギーを地面に伝えて、そこから跳ね返って来た力を強靭な体幹で逃さずに走力に変換しています。
柔道や相撲、サッカー、バスケといったコンタクトの多いスポーツでは相手に当たり負けをしない体を作るため筋量を増やすトレーニングの必要性があり、速く動く、高く跳ぶなどの動きが求められる陸上の短距離走や跳躍種目、バレーの選手ではより瞬発力を求められます。
このようにそれぞれの競技やポジションによって必要なトレーニングが変わってくるのでそれぞれの特性とトレーニングの目的を理解して行うことが重要です。
ということで、今回は「筋肥大トレーニング」と「瞬発力トレーニング」の違いについてでした。